The DEBATE
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謹賀新年

皆様、あけましておめでとうございます。
返信がなかなかできず、申し訳ありませんでした。


トリル様
コメント、拝読致しました。
私はミサイル防衛に対してはもっと慎重に国内議論を積み重ねて行くべきだったと考えています。
いくつかトリル様と見解が異なるのでそこを簡単に提示したいと思います。

1. 費用対効果の問題において有効という説明を聞いたことがない。
2. ミサイル防衛の開発によって得られる日本の技術はアメリカに吸収されるが、アメリカの技術は日本には渡されないと考えられる。
3. 指揮系統を米軍に統合するということは、日本は半永久的に自主防衛できなくなりそうな気がする。


その他にも中国やロシアと軍拡競争することになるデメリット及び人口減少社会やエネルギー資源問題など不透明な日本の未来像などの背景を考えて国家としての利益よりも私たちと未来の世代たちの一人一人の利益という観点から私はミサイル防衛に対して満足できる安全保障政策ではないと考えます。
近い将来、より大きな増税があると言われており、今の日本にミサイル防衛に巨額の税金を投入する余裕はないと私は考えている次第です。


>問題なのは福山氏が自国の政府と与党を信用できないと考えてる点だ。

う~ん、私には政府や与党を信用できる部分もあればできない部分もあり、それが普通だと考えています。
「日本政府の政策を全て支持しろ!」という考えでは、民主主義国家とは言えないと私は考えており、私のどこに問題があるのか、理論的にもっと説明して欲しいと思いました。




Dear Bruno,
A Happy New Year!
Thank you for your reply.
I agree with you on that Japan will not back to militarism.
I am worried about an arms race in the East Asia regions.
The Japanese constitutional amendment may trigger an expansion in armaments of Japan.
And that will cause an arms race among China, Russia, North Korea and South Korea and so on.
So, I am interested in foreigner's opinions.




玉川様へ
ご意見、拝読しました。
至極当然のことなのですが、私は世界各国の核軍縮を進めて欲しいと考えています。
しかし核兵器がゼロになることは不可能だと悲観的に考えてもいます。
玉川様が核武装論に対して色々考察されていますが、現実の世界を見れば、例えばインドが核武装して大国の仲間入りをしましたように核兵器は国家指導部からみれば魅力的なもののように見えるようです。
現実的な核軍縮を模索し努力している方々を私は支持したいと思っています。




鮎川様
ご無沙汰しております。
とても忙しい毎日を過ごしています。
どこまで続けられるかわかりませんが本年もよろしくお願い申し上げます。


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  1. 2006/01/03(火) 04:37:54|
  2. 軍事|
  3. Trackback:0|
  4. Comment:11

You are welcome, Bruno!

We are discussing about the Japanese Constitution of the Article 9 in this blog.
So, it is not off-topic!
I would like to know your opinion whether Japan should amend the Article 9 or not.

These are the references.

Birth of the Constitution of Japan
Documents and Commentaries

Japan’s Constitution and Defense Policy: Entering a New Era?


If you need further information, please ask me.

Sincerely,

Fukuyama




  1. 2005/12/15(木) 03:14:23|
  2. 政治|
  3. Trackback:1|
  4. Comment:2

玉川陽平様へ

玉川様、こんにちは。
丁寧な返信、誠にありがとうございました。
私からの返信がなかなかできなかったこと、お詫び申し上げます。

新しいエントリーで返信したいと思います。
前回、私は以下のように述べました。

>>こちらの犠牲を最小限にして戦争に勝つためにはどうすればいいか、という命題を追求すると奇襲的な先制攻撃が一番有効だと思いますが、それを突き詰めて行くと核兵器の小型化を目指すことになると私は思っています。
予防戦争は相手のミサイル基地や核開発関連施設だけをたたくという戦略に基づいた武力行使で、これは国の交戦権を行使する行為だと私は思います。
したがって現在の9条では予防的先制攻撃は不可能ですが、その代わり日本には日米安保がありますので、私たちには必要十分な抑止力はすでに保持していると私は考えています。


それに対して玉川様の返信がありました。
以下、玉川様の発言を赤字、私の発言は青字ままで表示します。


>>こちらの犠牲を最小限にして戦争に勝つためにはどうすればいいか、という命題を追求すると奇襲的な先制攻撃が一番有効だと思いますが、・・・

>奇襲的な先制攻撃が一番有効とは、どの国の軍事学にも兵法書にも書かれていないと思います。奇襲的な先制攻撃の成功確率は非常に低いのでそれはしないように戒められていると思います。山本五十六連合艦隊司令長官は真珠湾攻撃を計画したとき、桶狭間と川中島と鵯越えを同時にやるようなことを考えないといけないので大変だと言っていたと伝えられています。それほど失敗の可能性が高く、賎ヶ岳の戦いで、佐久間盛政の先制攻撃により、柴田勝家が羽柴秀吉に敗北したことも、小牧・長久手の戦いで、池田勝入斎恒興の奇襲による先制攻撃の失敗により、秀吉が家康に敗れたことも知っていたはずですが、真珠湾攻撃をせざるを得なかったという苦悩があったと思います。基本的に戦争に勝つには正攻法と強い守備だと言われていると思います。日露戦争の観戦武官であったチェスター・ニミッツ提督は日本海海戦を見て、東郷平八郎元帥を非常に尊敬していたと伝えられています。敗戦した日本に来たニミッツ提督が最初にしたことは東郷元帥の旗艦であった戦艦三笠を修復展示することに努めたことだったと言われています。そして太平洋戦争においても日本海海戦のような正攻法の艦隊決戦を日本海軍がするものと思っていたように思います。攻撃兵力は防御兵力の3倍必要であるということは人類のすべての戦争で言われていることで、それが攻撃側が正攻法で攻めて一番被害が少ないことになります。硫黄島の2万の守備兵に対して、米軍は7万の兵力で攻撃しました。

前回の私の文中の「奇襲的な」という部分が表現として良くなかったと反省しています。
電撃作戦や不意打ちなどを含めた広範囲の意味での先制攻撃が戦争に勝つためには有効なのではないだろうか、と私は考えています。
「先手必勝」や「攻撃は最大の防御」という格言は今でも有効だと私は考えています。
先のイラク戦争でも開戦の火蓋は、イラク側から見れば突然の攻撃と優れた機動力を活かした進撃からが始まりでした。
それから「攻撃兵力は防御兵力の3倍必要である」ということですが、過去の戦争の歴史ならば私も同意することができますが、現在そして未来の戦争では、兵士の数の比較よりもハイテク兵器の性能の方が重要視されていると思います。


>>予防戦争は相手のミサイル基地や核開発関連施設だけをたたくという戦略に基づいた武力行使で、これは国の交戦権を行使する行為だと私は思います。したがって現在の9条では予防的先制攻撃は不可能ですが・・・

>予防戦争と予防的先制攻撃は意味が違うように思います。予防戦争は戦争であり、予防的先制攻撃は防衛であるという定義ができる可能性があるという意味で使用すべき言葉です。予防的先制攻撃が防衛であるという定義ができれば、9条とは関連がありません。

予防的先制攻撃が防衛であるかどうかは状況によると思いますが、現在の9条では日本の領海、領空に侵入してきた敵戦力のみしか先制攻撃は許されないと私は思います。
予防が目的であっても現在の9条は公海上や敵国の領域内で先制攻撃をすることは禁じられていると日本の歴代の政府も考えているようですが、私も政府と同じ考えです。
すなわち先制攻撃をすることに対して大きな制約を現在の日本国憲法は定めています。
予防戦争と予防的先制攻撃は「予防」という言葉を頭に持ってきて開戦や先制攻撃を自己正当化するための言葉のレトリックだと私は思います。


>>その代わり日本には日米安保がありますので、私たちには必要十分な抑止力はすでに保持していると私は考えています。

>日米安保もありますが、国連憲章51条もあります。「安全保障理事会が国際の平和及び安全の維持に必要な措置をとるまでの間・・・」と規定されていますので、日本が武力攻撃を受けたときには、安全保障理事会が安全の維持に必要な処置を取ってくれるはずですが、日本も安全保障理事会の構成国として、日ごろから国連軍や国連平和維持軍に参加する必要があると思います。それが義務としての戦争や義務としても防衛になります。但し、このときに安全保障理事会の他の構成国が小型の核兵器を日本も装備するように要請することはないと思います。

国際平和への貢献に対して私は賛成ですが、日本が貢献する方法は慎重に選んだ方が良いと思います。
イラク戦争のように戦後の復興に対して協力する方がアメリカ人からもイラク人からも感謝されるようです。
アメリカからの日本の参戦要請に対して9条は自衛隊を守るための楯として利用できるというのが私の持論です。
日本が核武装をすることに対してはアメリカも現在のところ反対のようですから、たとえ9条を改憲しても直ぐには核武装はできないと私は見ています。
現在の国際情勢では国連憲章51条は当てにできないと私は思います。
やはり日米安保がないと日本の防衛は不安で他の対案がないというのが、残念ながら現状だと私は思っています。


時間の関係上、今日はここまでにしますが、以下に最近読んだ記事を紹介したいと思います。
(今回の私たちの議論とは直接は関係ありませんが、議論を深めるための背景としては無関係ではないと私は思います。)
この記事の筆者、岡崎久彦氏は日本の元外交官という点で日本政府には緻密な外交戦略がないことが窺えると思います。
その分、私たちが冷静に国際情勢を勉強して日本の外交と安全保障についても考えなければいけないと私は思っています。



...read more

  1. 2005/11/22(火) 09:09:24|
  2. 軍事|
  3. Trackback:2|
  4. Comment:6

イラクと日本

ご無沙汰していましたが、私の個人的な報告をまずしたいと思います。
先週末に家内が無事、出産を終え、元気な長女を授かりました。
仕事と赤ちゃんの世話、家事などに追われ、インターネットをする時間が全くないほど忙しかったです。
皆様の議論に対して私の方からレスがなかったこと、お詫び申し上げます。


さて今回は、イラク人のmamaさんのブログの中から2つ記事を紹介したいと思います。
私は以前述べましたように、イラクへの自衛隊派遣については、派遣前まで反対していましたが、現在では肯定的に考えられるようになってきました。
それは小泉政権の判断を支持するというよりも現場で頑張っている自衛官の努力を評価したいという気持ちからです。
ただ実際にどのような成果がこれまでにあったのか、あまり大きく報道されていないので情報不足による不満はあります。
今回のmamaさんの記事がイラク人の総意を代表しているとは思いませんが、私たちは彼女の意見を無視できないと私は思います。
今後も彼女のブログには注目してみたいと私は思っています。
それでは、以下の2つの記事を読んで頂きたいと思います。

Emotions....
The truth....
Interview between an Iraqi & American bloggers...




  1. 2005/10/21(金) 03:38:54|
  2. 国際|
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  4. Comment:9

9条改憲論について(その3)

当ブログでは、これまでに以下の記事のコメント欄で9条改憲論について議論してきました。

9条改憲論について(その1)
9条改憲論について(その2)
9条改憲論とアーミテージ報告

またトラックバックを使った返信記事もありました。
9条改憲論について(トラバ返信用)


さて今回は2004年11月に発表された以下の資料を簡単に解説したいと思います。
是非、皆様も原文を一度読んでみてください。

Japan’s Constitution and Defense Policy: Entering a New Era?

【注】上記のリンク先は認証許可が必要だという報告がありました。
↓こちらのダウンロードサイトから同一のPDFファイルを落とせます。
http://www.ndu.edu/inss/strforum/SF213/SF213_Final.pdf



これはアメリカ人がアメリカ人に向けて書いたもので、9条改憲までの展望が詳しく説明されています。

アメリカ人から見ると私たちは4つの集団に分類できるのも興味深いですね。
Alliance Nationalists:日米安保の体制下、日本の協力を拡大したいと考える日米同盟重視の愛国主義者。
Internationalists:国連への協力を重要視したいと考える国際協調主義者。
Neo-nationalists:日本の自主防衛能力構築に主眼をおいている新しい愛国主義者。
Pacifist:9条の精神や平和を重んじている平和主義者。



(皆様はどのグループに入りましたか?)
私はもちろんPacifistですがInternationalistsでもあるかもしれませんね。

私が面白いと思ったのは、以下の部分です。

If the Iraqi transition turns out well, both those advocating a closer alliance with the United States and a more active Japanese role in international peacekeeping activities will be strengthened.
Conversely, if the Iraqi experience is widely seen as a mistake, both advocates of a more autonomous defense and of a more explicit UN mandate for the future dispatch of SDF units will gain strength.
もしイラクの変遷が良いとわかれば、密接な日米同盟と活発な日本の国際平和維持活動の役割拡大の支持が今よりも強化されるだろう。
反対に、もしイラクの経験が過ちとして広く認識されれば、自主防衛と将来の自衛隊の国連の明快な派遣命令に備える支持が強化されるだろう。


またこの資料によるとアメリカからの9条改憲のプレッシャーは、1996年のクリントン大統領と橋本首相の間で交わされた「U.S.-Japan Security Declaration」から始まったそうです。
ミサイル防衛が色々な所で9条と関連付けられていたり、アーミテージ報告についても述べられています。


イラクで死んだ米軍兵士

【写真:イラクでの米軍戦死者数は1900人を超える】



  1. 2005/10/09(日) 06:58:06|
  2. 政治|
  3. Trackback:1|
  4. Comment:23
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